森からの発想・創る・感じる・育む

ー ランドスケープからの提案 ー

中越震災・みどりの復興アクションプログラム実行委員会 (2007/11/10・11)

中越震災から3年が経過、暮らしと自然の復興に向けた行動がスタート。
ブナの森づくりと、環境と向き合う全国発信プログラムとして、
山古志の秋を満喫しつつ、活動を進めます。

ブナの森作りのスタート
これまでの中越震災みどり復興ワークキャンプ及び、中越震災・みどり復興アクションプログラム委員会の活動を通して、ブナの森作りをスタートします。
地域のみならず全国からブナ苗のオーナーを募り、中越震災による被害の大きかった山古志に於いて苗木の育成から植えつけ、管理までを行います。
また、植生復元の試験施工地として、様々な植栽方法を施行しつつ、最適な森作りを目指します。

環境学習塾のスタート
中山間地における環境教育の拠点として、山古志を中心とした環境学習塾をスタートします。
地元長岡の小中学生、高校生、大学生のみならず、全国を対象とした環境学習フィールドとなるよう展開します。そして、地域内外の活動・交流拠点となることを目標とします。

ワークショップ (山古志会館 2F 10月10日)
  みどりの交流・・・地域間交流と緑化の推進

●話題提供  天野 二三生 氏

山から海、里から街・・・みどりの交流を考える
 

●事例紹介  糸谷 正俊 氏

みんなで守ろう兵庫の緑

 

事例紹介  丸山 秀幸 氏

みんなで作った手づくり学校ビオトープの実践

 
みどりの1%推進運動を県民運動として活動展開    し、身近な自然環境への意識を高めたい。
環境工学である"みどり”のチカラを積極的に啓蒙し
啓発活動に取り組んでいる。
兵庫県で平成18年度から導入された「県民緑税」の仕組みとは。
共通の財産である「緑」の保全・再生を社会全体で支え、次の世代に引き継ごう。
世田谷区の聖ドミニコ学園すだれ沼の再生をめぐり、計画から工事、管理運営組織の立ち上げに至る経緯。さらには学園による児童就学環境の整備により、環境教育が充実しました。
人の交流・・・環境教育の意義と実現に向けて

「熱中・感動・夢教育…長岡市の現状」

●話題提供  鈴木 重壱 

合併による新市の街づくりと大災害からの復興が課題です。.そのためには「人が育ち地域が輝く」ことが必要です。災いを転じてチャンスと捉え、人材と文化を育み、環境にやさしく豊な自然と調和する持続可能な街づくりが求められています。
米百表の故郷から世界に発信できる環境学習塾をスタートさせ交流拠点をめざします。

初日の日程 ようやく終了 17:00
  いよいよ夕食
!  …の 準備開始だ!!


2007/11/11 13:00 於 長岡造形大学円形講義室

ランドスケープの立場から、全国の皆様共に歩んできた復興プログラムの活動も3年目になりました。これからが復興のスタートです。被災した山なみを緑に埋めて、中山間地が如何にして持続可能な発展を遂げられるかを発信したい。また、山古志を拠点とした環境教育を通じて、住み易い郷土を再生し次の世代に残したい。

講演会 第1部

土に生きる 暮らしに学ぶ ランドスケープ
ー条件付立地に於けるランドスケープシステムを山古志に学ぶー

涌井 史郎 氏    (桐蔭横浜大学教授)

講演会 第2部

山の暮らしと環境教育

小澤 紀美子 氏   (東京学芸大学教授)

話題提供

中越大震災と山古志

植木 昭一 氏 (前新潟県長岡地域振興局長)

パネルディスカッション

パネラー

涌井  史郎 氏 (桐蔭横浜大学教授)
小澤 紀美子 氏 (東京学芸大学教授)
植木 昭一 氏 (前新潟県長岡地域振興局長)
鈴木 重壱  (みどり復興アクションプログラム実行委員長)

コーディネーター

秋山  寛   (みどり復興ワークキャンプ実行委員会代表)

新潟県長岡地域振興局
(社)中越防災安全推進機構
(社)日本造園建設業協会

長岡市
大地復興推進会議
(社)ランドスケープコンサルタンツ協会

長岡造形大学
(財)山の暮らし再生機構
長岡緑地環境協同組合

●中越震災みどり復興アクションプログラム委員会
 (社団法人長岡市公園緑地協会・社団法人新潟県公園緑地建設業協会)
●中越震災みどり復興ワークキャンプ実行委員会
●緑の県民運動推進協議会

共  催

主  催

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 夕食準備中の会話より
Aさん :うぁ〜!杵が重ーいよお
     もう だめだ
〜!
B 氏 :人生よりは随分軽いよ
Aさん :・・・・・・×

画して、山古志のおいしい
杵搗き餅を
頂けました。

中山間地をどうするのかが日本の大きな課題です。農的生活は農業とは異なり、国土の自然資本管理者である。やがて来る環境革命と自然資本の時代に農的生活こそが持続的循環型社会を形成する知恵を持っている。山古志に備わった地域遺伝子を活用し、輝いている姿を発信しよう。

教室の中だけの教育では子供たちの目は輝かない。地域の人たちとの出会いがあって驚きと感動が増し、納得する。人と自然、人と文化、人と地域との総合関係の上で環境教育が成り立つ。都会の子供たちと地域の人たちが学びでつながる。そしてその事に気付くことが大切です。

今年発生した中越沖地震と比較しても、大規模な地盤災害でした。その復旧工事の様子を紹介します。「山古志ブナの森プロジェクト」を復興のポイントとし、 闘牛場を結ぶ街道の名称、棚田のビユーポイントや案内板の設置。有志が失われた緑を現地で採取したブナの苗木を育て地元の皆さんと共に再び元の山に植林する活動を展開しています。

学長 :山古志の国道が日本風景街道に指定。

秋山 :

ブナの森作りと環境塾の問題について、  先回のシンポジウムを踏まえ、話題を山古志に絞りたい。

涌井 :

箱庭的だが、土地に向かって人が歴史を刻んで来たところに山古志の特性がある。
エゴマン、カラムシなど昔の産品に着目してはどうか。

小澤 :

都会の教育委員会との連携を深め、日本の四季の心に感動できる学び舎をみんなで共有したい。

植木 :

学校にとどまらず、防災や土木技術の研修道場としても山古志は最適だ。

鈴木 :

日本人は農の心をいつの間にか忘れてしまった。震災を契機に目覚めよう。其々の地域を想って、そっと支えて行こう。

秋山 :

ブナの街道、ブナの森…。
やっぱり主役は 里山 です。     (完)